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キリスト教聖職者の性虐待/国内の新聞
2002年6月15日 UPDATE
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●キリスト教聖職者の性虐待/海外の新聞 05/20...UP!!!





 カトリックを始め、キリスト教の聖職者は、性的に清廉であることが当然です。 しかし、東京サレジオ学園の司祭だけでなく、世界を見回せば、数多くの聖職者の性虐待が事件となっています。 聖職者であろうとも、信頼できないというのは、まことに悲しいことです。 この「性」職者たちは、ペドフィル(小児性欲者)であるため、子どもたちに疑われずに近づける道として、 キリスト教の聖職者を選んだのでしょうか。



2002/06/15  読売新聞ニュース速報
虐待神父に処分甘い憲章を採択


 米カトリック教会の神父による子供への性的虐待問題で、米司教会議は14日の総会で、性的虐待を働いた神父は聖職者の活動を禁じる憲章を採択しました。
 憲章には「聖職はく奪」が盛り込まれず、厳重処罰を求める被害者らは反発、カトリック批判はなお続きそうです。
2002/06/15 毎日新聞ニュース速報
<全米司教会議>「性的虐待は職務停止に」聖職者に行動要項


 【ロサンゼルス佐藤由紀】聖職者による性的虐待事件で揺れる米カトリック教会の改革を目指し、全米カトリック司教会議が13、14両日、テキサス州ダラスで開かれ、問題を起こした聖職者の職務停止処分などを盛り込んだ新行動要領「子供と青少年を保護する憲章」を採択した。しかし、高齢の聖職者らに配慮し、職務停止になっても教会に留まることを認めるなど妥協点が目立ち、どこまで信頼回復に結びつくか、疑問を残す結果となった。
 停止されるのは、ミサの主宰や慈善事業など教会活動にかかわるすべての職務で、教区の住民との接触は事実上できなくなる。しかし、無条件の聖職はく奪という厳格な処分は見送られた。
 また、同憲章では、被害者の要望がない限り、事件を秘密裏に処理することを禁じ、中立機関による調査や捜査当局への協力義務なども明記された。憲章の成立にはローマ法王庁の認可が必要で、今後の対応が焦点となる。
 13日の開幕あいさつでウィルトン・グレゴリー同会議議長は、教会が青少年らに対する虐待を見逃してきた責任を認め、被害者や家族に謝罪した。続いて4人の被害者が涙ながらに体験を発表、同じ過ちを繰り返してはならないと強く訴えるなど、異様な雰囲気の中での開催となった。
 事件は今年初め、マサチューセッツ州ボストン司教区の司教が長年にわたって少年らを虐待していたことが発覚したのがきっかけ。バーナード・ロー枢機卿が事前に知りながら隠ぺいしていた疑惑も指摘された。全米では同様の被害者が声を上げ、すでに約250人の司教が解任され、4人が辞任した。
 最近は、虐待にかかわった聖職者だけでなく、指導部の監督責任や教会の体質にも非難が集まっている。しかし、今回は指導部の責任問題には触れずじまいで、内部改革の限界を示した。
2002/06/15 読売新聞ニュース速報
虐待神父を処分する憲章採択、甘さ?に渦巻く不信

 【ロサンゼルス14日=森田清司】米カトリック教会の神父による子供への性的虐待問題で、米司教会議は14日、テキサス州ダラスで開催中の総会で、過去に1度でも性的虐待を働いたことのある神父らについて、聖職者としての活動を禁じることなどを定めた「子供と若者を守るための憲章案」を採択した。ローマ法王が承認すれば、全米の教区に適用されることになる。
 しかし憲章は、虐待神父が聖職にとどまることを許していることから、厳重な処罰を求めていた被害者らは強い反発を示しており、米社会で渦巻くカトリック批判はなお続きそうだ。
 全米の司教約250人の投票により採択された憲章では、虐待神父に対し、ミサなど教区民と接触する活動を禁じている。しかし、被害者だけでなく、一部の司教も主張していた無条件の「聖職はく奪」は盛り込まれなかった。
 教会側はこの“温情”について、聖書の教える「キリストのあわれみ」の精神に基づくものだと説明している。
 米国では今年1月、ボストンの元神父の性的虐待が明るみに出たのをきっかけに、聖職者に対する告発が噴出。これまでに約250人の聖職者が辞任や資格停止に追い込まれ、約300件の訴訟が起きている。
2002/06/15 朝日新聞ニュース速報
性的虐待の神父に80万ドル賠償命じる 米で陪審評決

 ネブラスカ州オマハの青年(23)と母親が、青年がカトリック教会の供物係をしていた際に神父に性的虐待を受けた賠償金を求めていた民事訴訟で、陪審は14日、カトリック教会オマハ管区当局に80万ドル(約1億円)を払うよう求める評決を下した。
 青年は92〜97年に性的な行為を強要されたり、ポルノ写真を撮られたりしており、神父はすでに有罪判決を受け2年半の刑期を終えている。青年側は計400万〜500万ドルの賠償金を求めていた。
2002/06/15 NHKニュース速報
カトリック「虐待なら職務停止」

 アメリカでカトリックの神父による子どもへの性的虐待が相次いで発覚している問題で、全米の司教を集めた会議は、十四日、虐待行為をした聖職者を全て職務停止の処分にするなどの再発防止策をまとめました。
 これは、全米司教協議会が、テキサス州ダラスで開いた総会でとりまとめたものです。
 それによりますと、アメリカのカトリック教会は、一度でも虐待行為をした聖職者については、すべて教会の儀式や教育活動、慈善事業といった職務の停止処分を行うとしています。
 アメリカでは、今年一月、ボストンの元神父が、子どもに性的虐待をした罪で実刑判決を受けたのをきっかけに、全米で、カトリックの神父による子どもへの性的虐待が次々と発覚しておよそ二百五十人の神父らが職を解かれ、少なくとも三百件の損害賠償の訴えが起きています。
 こうした中で、今回、まとめられた再発防止策はローマ法王庁が承認した場合、効力を持つことになっており、今後は、法王庁がどのような対応を取るかが焦点となります。
2002/06/15 毎日新聞ニュース速報
<全米司教会議>性的虐待事件で憲章採択 聖職者の免職など

 【ロサンゼルス佐藤由紀】聖職者による性的虐待事件で揺れる米カトリック教会の改革を目指し、全米カトリック司教会議が13、14両日、テキサス州ダラスで開かれ、問題を起こした聖職者の免職などを盛り込んだ新行動要領「子供と青少年を保護する憲章」を採択した。しかし、高齢の聖職者らに配慮し、免職になっても教会に留まることを認めるなど妥協点が目立ち、どこまで信頼回復に結びつくか、疑問を残す結果となった。
 同憲章では、被害者との間で事件を公にしない秘密契約を禁じ、中立機関による調査や捜査当局への協力義務なども明記された。憲章の成立にははローマ法王庁の認可が必要で、今後の対応が焦点となる。
 13日の開幕あいさつでウィルトン・グレゴリー同会議議長は、教会が青少年らに対する虐待を見逃してきた責任を認め、被害者や家族に謝罪した。続いて4人の被害者が涙ながらに体験を発表、同じ過ちを繰り返してはならないと強く訴えるなど、異様な雰囲気の中での開催となった。
 一連の事件は今年始め、マサチューセッツ州ボストン司教区の司教が長年にわたって少年らに虐待を加えていたことが発覚したのがきっかけ。バーナード・ロー枢機卿が事前に知りながら隠ぺいしていた疑惑も指摘された。全米では同様の被害者が声を上げ、すでに約250人の司教が解任され、4人が辞任した。
 最近は、虐待にかかわった聖職者だけでなく、指導部の監督責任や教会の体質にも非難が集まっている。しかし、今回は指導部の責任問題には触れずじまいで、内部改革の限界を示した。

2002/06/15 時事通信ニュース速報
性的虐待者の聖職はく奪せず=米カトリック教会総会

 【ロサンゼルス14日時事】米カトリック教会聖職者による子供への性的虐待問題を受け、テキサス州ダラスで開かれていた全米司教協議会総会は14日、虐待にかかわった者について、教区民との接触を禁じるものの、聖職のはく奪はしないとする処分基準を盛り込んだ行動方針を決定した。
 総会は「子供と若者を守るための憲章」と名付けられた行動方針案について討議。賛成239、反対13で採択された。 

2002/06/15 共同通信ニュース速報
虐待なら聖職者の職務停止 信頼回復へ、米教会が憲章

 【ダラス(米テキサス州)14日共同】聖職者による子供への性的虐待に揺れた米カトリック教会は十四日、テキサス州ダラスで開催中の全米司教協議会総会で、虐待行為をした聖職者全員を職務停止処分とすることなどを盛り込んだ「子供と若者を守るための憲章」を圧倒的多数で採択、教会の信頼回復に向け、大きな一歩を踏み出した。
 停止されるのは、儀式主宰や教育活動、慈善事業などの教会に関係するすべての職務で、聖職者としての活動ができなくなる事実上の「解任」処分。過去と将来にわたるすべての虐待行為が対象となる。
 記者会見した同協議会のグレゴリー議長は「子供を性的に虐待した者は、今日から米国の教会で仕事ができなくなった」と述べ「歴史的な決定」であることを強調した。
 聖職はく奪については、聖職者以外を主な構成員とする各司教区設置の評議会の審査結果を受け、最終的にそれぞれの司教が決定するとの条件が付けられた。無条件の聖職はく奪が見送られたことについて、一部の被害者からは厳しい批判も出ている。
 憲章ではさらに@虐待被害者との和解事案などは被害者の要請がない限り、公開するA虐待に関する事案は捜査・司法当局に報告する―といった対応策が明記された。
 米教会側の説明によると、憲章は今後二年間適用される暫定的なものであるため、ローマ法王庁の承認を必要としないという。
 協議会総会は十五日まで開催されるが、憲章採択で実質的な討議を終えた。(了)
2002/06/15 共同通信ニュース速報
法王の真意めぐり駆け引き “出先機関”の宿命も

 【ダラス(米テキサス州)14日共同】「子供を虐待するような者に聖職者の資格はない」。性的虐待事件に揺れる米カトリック教会の全米司教協議会総会は、こう断罪したローマ法王ヨハネ・パウロ二世の真意をめぐり、最後まで駆け引きが続いた。
 米国で虐待事件が次々に拡大、大きな社会問題に発展する中、法王は四月末に米国の枢機卿らを召喚して特別会議を開催。この席で虐待は「犯罪だ」とした上で、虐待行為に関与した聖職者を厳しく批判したとされる。
 カトリックでは、世界各地の大司教区、司教区などはローマ法王庁の“出先機関”であり、法王の意向が絶対的であることは長年の伝統だ。
 しかし、教会筋は「法王は具体的なことは言わない。法王の意向を推し量るしかない」と指摘する。実際、十四日になって法王庁が無条件の聖職はく奪の方針に反対していると伝えられると、処分反対派が一気に息を吹き返した。
 ソルトレークシティーのニーデラウア司教は、総会で多くの出席者が法王発言に言及したことを明らかにしており、その意向は最終的に「虐待した者全員の職務停止を求めたもの」と解釈されることになった。(了)
2002/06/14 共同通信ニュース速報
共: 神父の“過去”を次々暴露 聖域に挑んだ米紙調査報道

 【ダラス(米テキサス州)14日共同】米宗教史上最大の危機となったカトリック教会の聖職者による子供への性的虐待事件をスクープしたボストン・グローブ紙は、膨大な教会内部資料と被害者の証言を基に、元神父らの“過去”を次々と暴いていった。
 「教会は神父による虐待を長年容認」―。今年一月九日付の大見出しを皮切りにカトリックの聖域に踏み込んだ一連の記事は、次のピュリツァー賞調査報道部門の受賞は決まりとの高い評価を受けている。
 当初、教会側は同紙の報道に激怒し「法的措置」をちらつかせて圧力をかけていた。それをはね返したのは、被害者と一般読者からの大きな反響と支持、全米規模に拡大した事件そのものだった。
 同日付の記事は、三十年以上にわたって百三十人以上の子供にわいせつ行為をしたボストン大司教区のジョン・ゲーガン元神父とそれを黙認してきたバーナード・ロー大司教(枢機卿)の“過去”を暴露した。
 記事には、十二歳の時にゲーガン元神父の虐待を受けた青年が顔写真付きで登場。大司教区が秘密処理した和解事案は、元神父に絡んだものだけで一九九七年から約五十件もあり、被害者側に支払われた和解金は一千万ドル(約十二億五千万円)という衝撃的な内容だった。
 同紙の特別取材班は読者の電話や電子メールから次の取材先を探し当て、一万ページに及ぶ教会内部資料を分析しながら執筆を続けた。
 こうした取り組みは米各地のメディアを刺激し、シカゴやロサンゼルスなどでも地元メディアの報道で同様のスキャンダルが次々と発覚。四月にはローマ法王ヨハネ・パウロ二世が米大司教らを召喚して特別会議を開催する異例の事態に発展した。
 同紙取材班の責任者は「これからの子供たちには自分が書いてきたような虐待に苦しまなくていいという希望がある。本当にやりがいのある仕事だった」と話している。(了)
2002/06/14 共同通信ニュース速報
米メディアは強い関心 支援者らで会場周辺緊迫

 【ダラス(米テキサス州)13日共同】全米司教協議会総会が十三日開かれたテキサス州ダラスには全米から約千人の報道関係者が集結。会場のホテル周辺では被害者とその支援者がプラカードを掲げ、ダラス市警の警官隊とにらみ合うなど緊迫した空気に包まれた。
 聖職者による子供への性的虐待事件は米新聞、テレビが暴いてきた経緯があるだけに、米メディアの総会への関心は極めて強く、CNNテレビなどは一部の非公開会合を除いてほぼ中継。会合の合間には司教やカトリックに詳しい大学教授などを次々に登場させた。
 ホテル前の公園には報道用の仮設テントが六つ並び、記者たちが慌ただしく出入りする。地元テレビの女性記者は「ダラスがこれほど全米の関心を呼んだのは、ケネディ元大統領の暗殺事件以来でしょう」と興奮気味に話し、会場に駆け込んで行った。
 「神聖な聖職者を求める」「告白し、悔い、そして辞職せよ」。虐待を非難する人の輪は夕方になってから再び膨らみ始め、ある支援者(36)は「教会幹部は子供のことなど考えずに、地位にしがみついているだけだ」と怒りをあらわにした。(了)
2002/06/14 時事通信ニュース速報
性的虐待の再発防止策討議=米カトリック教会が総会

 【ロサンゼルス13日時事】米国内で拡大したカトリック教会聖職者による子供への性的虐待問題を受け、再発防止策などを討議する全米司教協議会総会が13日、テキサス州ダラスで開かれた。14日に、虐待にかかわった聖職者らの処分基準を含む行動方針を採択する。
 グレゴリー同協議会議長は総会冒頭の演説で、被害者らに謝罪するとともに、教会への不信感を払しょくする行動の必要性を強調した。
2002/06/14 共同通信ニュース速報
カトリック総会で公式謝罪 被害者ら涙ながらに証言

 【ダラス(米テキサス州)13日共同】米カトリック教会の聖職者による子供への性的虐待事件を受け、テキサス州ダラスで十三日から始まった全米司教協議会総会で教会は初めて公式に謝罪、全米に向けこうした事件を二度と繰り返さないと誓約した。
 一方、被害者らは総会に出席した約三百人の聖職者を前に、虐待を受けた苦しみを涙ながらに証言し、過去に一回でも虐待行為をした神父らの聖職はく奪を強く求めた。こうした総会で聖職者以外が発言するのは極めて異例。
 協議会のウィルトン・グレゴリー議長は冒頭演説で「この危機は教会の指導力があまりにも信頼できないものであることを示した。これこそが子供への性的虐待を『犯罪』と考えない失敗を招いた」と述べ、米カトリック教会から虐待を追放すると言明した。
 この後、被害者二人が登壇し、ミネソタ州のクレイグ・マーティンさんが虐待の精神的ショックからアルコールにおぼれ、両親に反抗した青年期を涙をぬぐいながら振り返った。
 総会はこの後、十四日に採択する「子供と若者を守るための憲章」案について非公開会合に入り、過去の虐待に関与した神父らの処分などをめぐって激しい議論が続いた。(了)
2002/06/14 共同通信経済ニュース速報
米国民、政府や企業への信頼感失う

 【ニューヨーク13日共同】「政府も企業も教会も、まったく信用できない」−−。政府のテロ防止能力や企業会計への不信が高まる中、米国民が政府など既存体制への信頼感を大きく失っていることが13日、世論調査結果で明らかになった。米紙ウォールストリート・ジャーナルとNBCテレビが共同で調査した。
 同紙によると、米中央情報局(CIA)を中心とする米政府の諜報(ちょうほう)システムがテロの発生を事前に察知する能力を「信頼できない」と答えた人は全体の59%。昨年9月の米中枢同時テロの発生後、ブッシュ政権が公表すべき情報を隠していると思う人は46%と、「オープンだ」と評価する人の割合を上回った。
 企業や証券会社が提供する情報への不信感を示した人は57%。巨額の簿外債務で経営破たんしたエンロンは「多くの米企業の抱える問題を反映している」と答えた人が33%に上ったほか、昨年来のガソリン価格の乱高下は「石油会社の価格操作のせいだ」と感じている人が74%もいた。
 子供への性的虐待問題で揺れるカトリック教会については、89%の回答者が虐待に関与した司教の追放を求めた。
 調査は全米の約1000人を対象に今月8日から10日にかけて実施した。
 同紙は「企業と政府が信頼を失ったことで、テロ直後にみられた(団結力の強い)国民のムードが損なわれつつある」と分析している。(了)
2002/06/13 共同通信ニュース速報
性的虐待の和解金など1250億円 財政難で慈善事業にも影

 【ダラス(米テキサス州)13日共同】米カトリック教会が性的虐待事件で総ざんげし、全米に向けて出直しを誓約する背景には、最大十億ドル(約千二百五十億円)に上る和解金や賠償金の負担が重くのしかかり、財政困難に陥っている実態がある。
 約六千三百万人の信者は事件を受けて寄付を手控えており、被害者からの訴訟が今後も増え続ければ、ホームレスや難民の生活支援といった慈善事業に予算が回らないばかりか、巨額の“分担金”のおかげで手に入れたローマ法王庁への発言権も失いかねない。
 米カトリック誌「アメリカ」の試算によると、米各地の司教区などが一九八五年以降に虐待被害者に支払った和解金と賠償金の総額は三億五千―十億ドル。このうち、今回のスキャンダルの中心地、ボストン大司教区だけで一億ドルに上った。
 和解金などは従来、保険金で賄われてきたが、性的虐待訴訟の急増に伴って保険会社が支払い規定からこの種の案件を削除。現在はほとんど信者からの寄付に頼っているという。
 今年に入って急増する損害賠償請求訴訟などに対応するため、十九世紀後半に建造されたシカゴ大司教邸(推定千五百万ドル)の売却が取りざたされるなど、教会資産の切り売りも検討され始めた。
 信者が急増中の米カトリック教会だが、増加分の大半は中南米から移住したヒスパニック。アイルランドやイタリア系といった一定の地位を米社会で確立した「先発組」に比べて資金力が弱く、信者数増加がそのまま寄付金の増加に結び付かない傾向がある。
 同誌編集者は「富裕層の信頼を回復することが、米カトリック教会の至上命令だ」と指摘している。(了)
2002/06/13 共同通信ニュース速報
米カトリック教会、危機克服と信頼回復に全力 性的虐待で

 【ダラス(米テキサス州)13日共同】聖職者による子供への性的虐待事件が大きな社会問題に発展した米カトリック教会は十三日、テキサス州ダラスで全米司教協議会総会を開催、再発防止など一連の対応策を討議する。
 総会では数多くの虐待を事実上容認してきた教会の体質を厳しく反省し、虐待に関与した聖職者の処分などを盛り込んだ「子供と若者のための憲章」案を採択する予定。「米宗教史上最大の危機」を克服し、「信頼回復に向けた重要な第一歩」(グレゴリー同協議会議長)を踏み出すことができるかどうかが最大の焦点となる。
 十五日までの期間中、聖職者約四百人、虐待被害者と支援者数千人、報道関係者約千人が集結。憲章案は十四日に採択され、同日で実質討議が終了する。
 憲章案は過去の虐待行為が一回限りであれば聖職はく奪の対象としておらず、被害者側は猛反発。このため、いかなる虐待も容認しない「ゼロ・トレランス」の方針を厳格に適用するかどうかをめぐって緊迫する場面も予想される。
 また、虐待事案をすべて捜査当局に報告するとした憲章案はカトリックの「罪を許す」という教義に反するとの意見も出ている。
 神父らが教会に出入りする少年にわいせつ行為を繰り返す一方で、教会指導者がこれを容認し、多額の和解金を秘密裏に支払っていた疑惑は今年一月、ボストンで発覚。事件はその後全米に拡大、約二百五十人の神父らが解任され、被害者から約三百件の損害賠償請求訴訟が起こされるスキャンダルに発展した。(了)
2002/06/13 共同通信ニュース速報
神父らの厳しい処分を正式に要求 虐待被害者が聖職者に

 【ニューヨーク12日共同】米カトリック教会を揺るがす聖職者による子供への性的虐待事件で十二日、被害者代表がテキサス州ダラスで聖職者側と初めて正式に会い、虐待行為をした神父らに対する厳しい処分をあらためて求めた。
 同事件の対応策を話し合う全米司教協議会総会開催を翌日に控え、ダラスには被害者とその支援者らが続々と集結している。
 この日は「聖職者による虐待被害者ネットワーク」(SNAP、本部シカゴ)のメンバーらが、総会で採択される憲章案をまとめた特別委員会の司教らと会談。被害者はあらゆる虐待を許さない「ゼロ・トレランス」の方針を厳格に適用し、一回でも虐待行為をした聖職者については聖職をはく奪するよう強く要求。
 これに先立って、同協議会のグレゴリー議長が会見し「今回総会を教会の信頼を回復する重要な第一歩にしなければならない」と強調した。(了)
2002/06/13 共同通信ニュース速報
指導的な聖職者、6割以上が虐待容認と米紙

 【ニューヨーク12日共同】十二日付の米紙ダラス・モーニング・ニューズは、米カトリック教会で指導的立場にある聖職者の六割以上が、神父らによる子供への性的虐待を事実上容認し、神父らの教会活動を続けさせてきたと報じた。
 同紙は三カ月にわたる独自調査の結果として、こうした聖職者全員の氏名と役職、具体的な虐待容認事例などを詳しく掲載した。全米規模のこの種の調査は、今年一月のスキャンダル発覚以来初めて。十三日からダラスで始まる全米司教協議会総会を直前に控え、信者らは大きな衝撃を受けている。
 調査は全米の聖職者百七十八人について実施。このうち、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルスの大司教ら枢機卿八人全員を含む百十一人が神父らによる虐待を知りながら、その行為を停止させる措置を取らなかった。
 虐待が犯罪行為だと認識する一方で、被害者とはひそかに和解するよう指示していたケースが多く、教会側の隠ぺい体質をあらためて裏付けた。(了)
2002/06/12 共同通信ニュース速報
米カトリックへの信頼低下 ABCテレビが世論調査

 【ニューヨーク11日共同】米ABCテレビは十一日、相次ぐ性的虐待事件のため米カトリック教会に好感を抱く米国民が大幅に低下、「好感」が過半数を割り込んだとの世論調査結果を発表した。
 それによると「好感を抱く」は47%で、今年二月調査の63%から大きく落ち込んだ。事件を教会内部で処理することには四分の三が反対と回答した。
 また「過去に一人でも虐待をした聖職者は、無条件で聖職をはく奪されるべきだ」との回答は八割に上り、九割が事件を捜査当局などに報告しない教会の体質に問題があるとした。事件の背景には「
妻帯禁止問題がある」との回答も八割近くに上った。
 調査は今月七―九日、全米の約千人を対象に行われた。(了)
2002/06/12 共同通信ニュース速報
半世紀分の虐待記録を提出 マイアミ大司教区が検察当局に

 【ニューヨーク11日共同】米国のカトリック教会の聖職者による子供への性的虐待問題で、マイアミ大司教区はこのほど、一九五○年代からの同大司教区内での虐待記録を検察当局に提出した。十一日付の米紙マイアミ・ヘラルドが報じた。
 具体的な虐待の実態や件数などは明らかにされていないが、記録には虐待を受けた被害者との間で成立した和解事案なども含まれているという。
 過去の虐待を捜査当局にどこまで報告するかは、現在、各司教区の判断に任されており、今後の統一基準については、十三日からの全米司教協議会総会で議論される。(了)
2002/06/11 共同通信ニュース速報
隠し続けた「罰ゲーム」 虐待受けたボストンの少年 米教会

 「他人にしゃべったら、おまえの親に何かが起こるかもしれないぞ」―。そう脅された少年は、聖職者から受けた虐待をずっと両親に隠し続けた。
 グレック・フォードさん(24)は六歳からボストン郊外にある聖ヨハネ教会の日曜日の行事などに出席し始めた。だが両親は教会に出入りするようになってからのフォード少年に「暴力的な行為を好み、火を付けることに熱中する」といった変調を見ていた。
 少年は教会の神父で、今年五月に逮捕されたポール・シャンリー容疑者(71)にわいせつな行為を受けていたのだ。トランプで負けると罰ゲームが待っており「いつも負けていた」フォード少年は、服を脱がされるのを拒否できなかった。
 虐待は少年が十一歳になり、同容疑者が聖ヨハネ教会を離れるまで続いた。少年は深いトラウマ(心的外傷)を受け、入退院を繰り返し、薬物やアルコールに依存するようになった。
 父親にしかられた十九歳のある日「僕は犯されたんだ」と叫び返した。そして昨年「今でも虐待の夢を見る」と母親に告白した。
 今年一月、同容疑者の長い虐待歴を暴いた記事が新聞に載った。虐待を受けた相手は一九六○年代から計二十六人に上る。ボストン大司教のロー枢機卿に直談判したものの、相手にされなかった犠牲者の家族もいる。記事を見たフォードさんは父親の前で泣き崩れたという。
 シャンリー容疑者と複数の被害者との間では、ひそかに五件の和解が成立している。(ニューヨーク共同=伊藤英一)(了)
2002/06/11 共同通信ニュース速報
危機克服へ13日から総会 性的虐待で米カトリック

 聖職者による子供への性的虐待問題で大揺れの米カトリック教会がテキサス州ダラスで十三日から三日間、全米司教協議会の総会を開き、再発防止など一連の対応策を討議する。ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が「犯罪」と断じた虐待がもたらした「米宗教史上最大の危機」を克服し、ヒスパニックら信者が急増中の米カトリック界の立て直しへ自浄能力を発揮できるかどうかが最大の焦点だ。
 総会には全米から枢機卿や司教ら約四百人の聖職者が出席。さらに被害者と支援者数千人、報道関係者約千人がダラスに集結する見込み。
 被害者側はいかなる虐待も容認しない「ゼロ・トレランス」の方針を適用し、虐待に関与した神父らを厳罰に処するよう求めており、総会の結論次第では被害者側と教会の間で緊迫した事態が起きる可能性もある。
 今年一月、ボストンで発覚した虐待問題は全米に飛び火。聖職者が教会に出入りする男児らにわいせつ行為をしていた事実が次々に明るみに出た。既に約二百五十人の神父らが解任され、損害賠償などを求める訴訟は全米十七州で約三百件に上っている。
 米国のカトリック信者数は約六千三百万人。中南米からのヒスパニックの流入に伴って信者数は増えており、ローマ法王庁への寄付金額も膨大だ。今回のスキャンダルを機に、信者が寄付を中止したり、富裕層の子弟がカトリック系の学校への入学を取りやめたりするケースが続出。巨額の和解金負担も重なり、教会は窮地に立たされている。
 司教協議会の特別委員会は今月四日、総会での議論のたたき台となる「子供と若者を守るための憲章案」を発表した。同案では過去の虐待行為が一回限りであれば聖職はく奪の対象とはしておらず、総会ではこれをより厳しい内容にするかどうかをめぐって激論が展開されそうだ。
 また枢機卿ら米カトリック界の最高責任者が被害者団体との会合で、どのような謝罪表明を行うかも注目されている。(ニューヨーク共同=伊藤英一)(了)
2002/06/11 朝日新聞ニュース速報
「窓」―超大国の内面

 米国でスキャンダルの嵐が吹き荒れている。カトリック教会の神父による少年への性的虐待だ。事態は日に日に深刻化し、個人の問題では済まされなくなっている。
 問題は今年初め表面化し、ワシントン・ポスト紙によると全米ですでに218人の聖職者が「虐待」の疑いで解職された。60年代以降に虐待をした疑いのある聖職者も、他に850人にのぼる。
 しかも、信者の間で虐待がうわさされた神父を別の教会に異動させるなど、数十年にわたって教会が問題を隠し続けてきたことも分かった。
 もはや完全に教会そのものの問題というほかなく、信者との信頼が崩壊する危機のように思える。
 ところが、先日のぞいたワシントンの教会で、そうでもないことを実感した。
 もちろん信者からは、問題神父に厳しい対応を求める声が出ている。だが、日曜のミサには相変わらず大勢が参加し、献金かごには数十ドル単位の現金や小切手がどんどん集まる。中には信者が増えている教会もあるという。
 米国のカトリックは比較的低所得者層に信者が多い。宗教儀式の場だけでなく、社会的弱者の救済の場であり、地域コミュニティーの場でもある。不祥事に対する危機感が、かえって求心力を高めている面もあるようだ。
 軍事も経済も類のない超大国にして、もろさを併せ持つ米国。意外な信者の反応に、この国を支える宗教の大きさを見る思いがした。〈薬師寺 克行〉
2002/06/11 読売新聞ニュース速報
米修道院で71歳が銃乱射、2人死亡2人重傷

 【ロサンゼルス10日=森田清司】米ミズーリ州北西部のコンセプションで10日午前、カトリックの修道院に2丁のライフルで武装した男が侵入し、85歳と64歳の修道士2人を射殺、2人に重傷を負わせる事件が起きた。地元警察によると、犯人は同州内に住む71歳の男で、犯行後、銃で頭を撃って自殺した。
 米国ではカトリックの聖職者による子供への性的虐待が問題となっているが、今回の事件との関連は不明。捜査当局では、現場から約110キロ離れた犯人の自宅を捜索するなどして動機を調べている。
 現場の修道院はカンザスシティーの北約140キロにある。
2002/06/11 毎日新聞ニュース速報
<銃乱射>修道士 2人死亡 犯人の男は自殺 米ミズーリ州

 米ミズーリ州北西部のコンセプションにあるカトリック修道院で10日午前(日本時間同日夜)、礼拝堂に男が侵入し、銃を乱射する事件が発生。修道士2人が死亡、2人が重傷を負った。犯人が事件現場で自殺しているのが見つかった。
 地元警察などによると、犯人は修道院から約100キロ離れた地区に住む71歳の男で、修道院との関係など詳細は不明。
 米国では、カトリック聖職者による子供への性的虐待が大きな社会問題になっているが、虐待と今回の事件との関係についても分かっておらず、地元警察が調べている。
 目撃者の話によると、修道院は響き渡る銃声にパニック状態となり、逃げ遅れた修道士らが標的になったもようだ。死亡した2人は60代と80代だった。現場からは自動小銃AK47とライフル銃が各1丁見つかった。
 修道院はカンザスシティーから北約130キロの田園地帯にあり、修道士ら約40人が生活していた。(ニューヨーク共同)
2002/06/11 読売新聞ニュース速報
米修道院で銃乱射、4人が死傷

 米ミズーリ州で10日、カトリックの修道院に2丁のライフルで武装した男が侵入。修道士2人を射殺、2人に重傷を負わせ、その場で銃で自殺しました。
 犯人は同州内の71歳の男で、警察で動機を調べています。最近の聖職者による性的虐待問題との関連は不明です
2002/06/11 共同通信ニュース速報
修道院で銃乱射、2人死亡 米ミズーリ州、犯人は自殺


 【ニューヨーク10日共同】米ミズーリ州北西部のコンセプションにあるカトリック修道院で十日午前(日本時間同日夜)、礼拝堂に男が侵入し、銃を乱射する事件が発生。修道士二人が死亡、二人が重傷を負った。犯人が事件現場で自殺しているのが見つかった。
 地元警察などによると、犯人は修道院から約百キロ離れた地区に住む七十一歳の男で、修道院との関係など詳細は不明。
 米国では、カトリック聖職者による子供への性的虐待が大きな社会問題になっているが、虐待と今回の事件との関係についても分かっておらず、地元警察が調べている。
 目撃者の話によると、修道院は響き渡る銃声にパニック状態となり、逃げ遅れた修道士らが標的になったもようだ。死亡した二人は六十代と八十代だった。現場からは自動小銃AK47とライフル銃が各一丁見つかった。
 修道院はカンザスシティーから北約百三十キロの田園地帯にあり、修道士ら約四十人が生活していた。(了)
2002/06/09 毎日新聞ニュース速報
<神父解任>子供への性的虐待で全米218人 カトリック教


 9日付の米ワシントン・ポスト紙は、米国内で今年、子供への性的虐待をしたとしてカトリック教会が解任した神父は、全米で218人に上ると報じた。178のカトリック教区に対する質問状への回答に、新聞報道や教区のニュースレターなどの情報を加えた独自の調査結果だとしている。(ワシントン共同)
2002/06/09 共同通信ニュース速報
全米で218人の神父を解任 カトリック教会


 【ワシントン9日共同】九日付の米ワシントン・ポスト紙は、米国内で今年、子供への性的虐待をしたとしてカトリック教会が解任した神父は、全米で二百十八人に上ると報じた。百七十八のカトリック教区に対する質問状への回答に、新聞報道や教区のニュースレターなどの情報を加えた独自の調査結果だとしている。
 同紙によると、性的虐待をしたとされながら職にとどまっている神父は、少なくとも三十四人。一九六○年代初めから、弱者に対し性的に不品行な行為を行った神父は、八百五十人に達するという。(了)
2002/06/09 ロイター
米カトリック教会、性的虐待疑惑で数百人を解雇=米紙


Yahoo!ニュース 海外

2002/06/08 共同通信ニュース速報
性的虐待の被害者本人が実態報告へ 米司教会総会


 【ニューヨーク7日共同】米国のカトリック教会を揺るがしている聖職者による子供への性的虐待問題で全米司教協議会は七日、テキサス州ダラスで十三日から開催する同協議会総会でわいせつ行為を受けた被害者本人が演説し、被害実態を直接訴えることになったと発表した。
 従来は秘密のベールに包まれたカトリックの聖職者会議の席で、聖職者以外に重要発言が求められるのは極めて異例。「米国宗教史上、最大の危機」といわれる今回の虐待問題で、被害者側からの批判をかわす狙いもあるとみられる。
 演説するのは「聖職者による虐待被害者ネットワーク」(SNAP、本部シカゴ、会員約四千人)のデビッド・クロヘシー代表らで、自らの体験を踏まえながら再発防止を強く訴える予定だ。
 同代表らは総会前日の十二日、ロサンゼルス大司教のマホーニー枢機卿ら有力枢機卿と会談し、協議会特別委員会が先に示した虐待した神父らへの処罰案をさらに厳しくするよう求める構えだ。(了)

2002/06/07 読売新聞ニュース速報
虐待神父に「処分甘い」と反発…米司教会議の対応策


 【ニューヨーク7日=河野博子】米国のカトリック教会を揺るがす神父による子供への性的虐待問題で、米司教会議はこのほど、未成年に対してわいせつ行為を働いた聖職者の聖位をはく奪するなどの対応策をまとめた「子供と若者を守るための憲章案」を発表した。しかし、過去の行為に関しては処分手続きが甘く、被害者らからは一斉に批判の声があがっている。憲章案は13日からテキサス州ダラスで開かれる年次総会に提案されるが、採択までは紆余(うよ)曲折がありそうだ。
 憲章案によると、地域のカトリック教会を統括する行政体である大司教区は、被害者の訴えにすぐに対応するとともに、訴えのあったすべての件を捜査機関に届け出なければならない。そして、今後、性的虐待を働いた聖職者は教会職をはく奪される、と規定した。しかし、過去の虐待については、〈1〉行為が2回以上に及ぶか、小児性愛者であると明らかな場合は解任される〈2〉行為が1回限りで、小児性愛者とは診断されなかった場合は、大司教区の検討委員会にかけられる――など、処分が甘くなっている。このため、被害者やその家族らは一斉に反発。「神父による虐待を乗り切った者たちのネットワーク」(本部・シカゴ、会員約4000人)の理事で、自身も被害者であるマーク・セラーノさん(38)は「虐待神父がお目こぼしされ、何の処分も受けないことになる可能性が高い」と話す。
2002/06/05 共同通信ニュース速報
過去の行為もはく奪要因 性的虐待で米司教会勧告


 【ニューヨーク4日共同】全米を揺るがしているカトリック教会聖職者による子供への性的虐待問題で全米司教会特別委員会は四日、将来だけでなく過去二人以上に虐待を加えた神父についても聖職をはく奪するよう勧告する報告書を発表した。
 勧告内容は十三日からテキサス州ダラスで開かれる全米司教会総会で採決されるが、過去の虐待まで含めると膨大な数の神父が“失職”するとして一部から強い反対も出ており、最終決定まで曲折が予想される。
 聖職はく奪の権限はローマ法王庁が握っており、正式決定後、全米司教会が個々の神父、司教らについてはく奪を法王庁に要請することになる。
 報告書は「これまでの行い、過ちについて深い遺憾の意を表明する」と強調し、犠牲者への謝罪と今後の改革への決意を示している。
 米カトリック関係者からは問題解決に向けた「大きな一歩だ」との声が相次いだが、聖職者による虐待は一回でも許さないという「ゼロ・トレランス政策」を主張する立場からは不十分。被害者らはダラスの全米司教会総会(十三―十五日)でさらに厳しい罰を盛り込むよう求める構えだ。
 米国では今年一月、ボストンで虐待スキャンダルが発覚。全米で二百人以上の神父らが教会責任者の地位を解任されたり、辞職に追い込まれた。(了)

2002/06/05 共同通信ニュース速報
大きな一歩と勧告を称賛 米聖職者の性的虐待問題


 【ニューヨーク4日共同】全米司教会特別委員会が四日発表した子供への性的虐待問題に関する勧告について、米カトリック関係者からは問題解決に向けた「大きな一歩だ」と称賛する声が相次いだ。
 その一方で、聖職者による虐待はたとえ一回でも許さないという「ゼロ・トレランス政策」を主張する立場からは不十分で、被害者らはテキサス州ダラスで開催される全米司教会総会(十三―十五日)に大挙して乗り込み、さらに厳しい罰を盛り込むよう示威行動に臨む構えだ。
 委員会メンバーであるユタ州ソルトレークシティーのニーダラウアー司教は「(米カトリック界は)今までこの問題にこれほど関与したことはなく、聖職者以外との対話が必要なことを皆が実感しつつある」と強調。
 またカトリック系雑誌編集長のある神父は勧告内容を討議するダラス総会について「カトリック界が正しい道に進めるかどうかの最後の機会だ」と述べた。
 過去の行為については「二人以上の虐待」が聖職はく奪の対象のため、被害者にとっては「生ぬるい」との印象も残る。四日付の米紙USAトゥデーの世論調査でも米国民の77%が「一人でも虐待したら聖職を離れるべきだ」と答えた。(了)

2002/06/05 共同通信ニュース速報
過去の行為もはく奪要因 性的虐待で米司教会勧告


 【ニューヨーク4日共同】全米を揺るがせているカトリック教会聖職者による子供への性的虐待問題で米司教会特別委員会は四日、将来だけでなく過去二人以上に虐待を加えた神父についても聖職をはく奪するよう勧告する報告書を発表した。
 勧告内容は十三日からテキサス州ダラスで開かれる米司教会総会で採決されるが、過去の虐待まで含めると膨大な数の神父が“失職”するとして一部から強い反対も出ており、最終決定まで曲折が予想されそうだ。
 聖職はく奪の権限はローマ法王庁が握っており、正式決定後、米司教会が個々の神父、司教らについてはく奪を法王庁に要請することになる。
 報告書は「聖職者による子供への性的虐待は大きな苦しみ、怒り、混乱をもたらした」とした上で「これまでの行い、過ちについて深い遺憾の意を表明する」と強調。犠牲者への謝罪と今後の改革への決意を示している。
 米国では今年一月、ボストンで虐待スキャンダルが発覚。その後、全米に拡大し、これまでに二百人以上の神父らが教会責任者の地位を解任されたり、辞職に追い込まれている。(了)
2002/05/29 朝日新聞ニュース速報
神父による性的虐待に懸念表明 米大統領、ローマ法王に


 ブッシュ米大統領は28日、ローマ郊外で北大西洋条約機構(NATO)・ロシア首脳会議に出席した後、バチカンを訪問し、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世と懇談した。
 フライシャー大統領報道官によると、大統領は米国のカトリック神父による少年への性的虐待事件への懸念を伝え、法王は「米カトリック教会の宗教的な力を信じている」と語ったという。
 高齢で健康不安がつきまとう法王だが、米ロ関係やパレスチナ情勢でも意見を交わし、別れ際には「再会するのを楽しみにしています」と話した。

2002/05/29 毎日新聞ニュース速報
<性的虐待>米聖職者のスキャンダルで、米大統領が法王を訪問


 【ローマ中島哲夫】ブッシュ米大統領は28日、北大西洋条約機構(NATO)とロシアの首脳会議に出席後、ローマ法王庁(バチカン)に法王ヨハネ・パウロ2世を訪ねた。大統領は聖職者の性的虐待スキャンダルで揺れる米国のカトリック教会について懸念を表明。米国での教会の役割の重要性と法王の指導力への期待にも言及した。

 ブッシュ大統領は22日からの欧州・ロシア4カ国歴訪の日程を終え、28日午後、帰国の途についた。
2002/05/25 毎日新聞ニュース速報
<性的虐待>疑惑の米教会聖職者の辞表を受理 法王明らかに


 【ローマ井上卓弥】ローマ法王庁(バチカン)は24日、ブルガリア訪問中の法王ヨハネ・パウロ2世が同日、米国のカトリック教会聖職者の性的虐待スキャンダルに関連して、定年を名目に提出されていたミルウォーキーの大司教(75)の辞表を受理し、辞任を認めたことを明らかにした。
 この大司教は23日、20年以上前に神学生(男性)に対する性的虐待を行い、口封じに45万ドル(約5500万円)を支払っていたことをテレビ番組で暴露されたばかりで、スキャンダルはさらに広がる気配を見せている。
2002/05/24 共同通信ニュース速報
米大司教が巨額の口止め料 元神学生、性的虐待で証言


 【ニューヨーク23日共同】米カトリック教会の指導的立場にあるウィスコンシン州ミルウォーキーのレンバート・ウィークランド大司教(75)が、かつて就職の相談にきた神学生の男性を性的虐待し、口封じのため四十五万ドル(約五千六百万円)を支払っていた疑いが浮上、全米に大きな衝撃を与えている。
 現在五十三歳の元神学生が二十三日、米ABCテレビで証言した。大司教側は、支払いの事実を認めた上で、虐待は否定する声明を発表。一方でローマ法王庁に早急に辞職したいと申し出るなど、米社会を揺るがしている聖職者による同性虐待問題で新たなスキャンダルとなっている。
 元神学生は、一九七九年に大司教の自宅を訪れて食事を共にした後に性的関係を強要されたと証言。関係はその後も続き、翌八○年に大司教から「私は世界最悪の偽善者」「独身に戻る」といった内容の手紙が届いたことを受け、関係は途切れたという。
 その後、元神学生は九七年になって大司教に謝罪を要求。大司教は九八年「これ以上の行動は起こさない」ことを条件に、四十五万ドルの支払いに同意した。
 大司教は神父の妻帯が聖職者不足を解決する道だと述べ、ローマ法王庁に非難された経歴を持つ。それだけに、泥沼化する性的虐待問題を協議する来月の米司教会総会では「ご意見番」として大きな役割を期待されていたという。(了)
2002/05/20 共同通信ニュース速報
米ロ新時代を強調へ ブッシュ大統領22日から歴訪 4カ国


 【ワシントン20日共同】米国のブッシュ大統領は二十二日、ドイツ、ロシア、フランス、イタリアの四カ国歴訪に出発する。歴訪の目玉となるプーチン・ロシア大統領との二十四日の会談では、両国の新時代を象徴する新たな戦略核削減条約に調印、欧州では、将来の対イラク軍事作戦も視野に「テロとの戦い」での協調を確認する。
 地球温暖化防止のための京都議定書からの離脱などで、「一方的外交」と批判されてきた大統領だが、歴訪は米中枢同時テロを経た新たな国際秩序の中で、米国の指導力をあらためて強調する狙いも持つ。
 大統領は二十三日から二十六日までモスクワ、サンクトペテルブルクを訪問。二十四日の米ロ首脳会談では、双方の戦略核弾頭を十年間で二千二百―千七百個に削減、「冷戦の遺産を清算する」(ブッシュ大統領)条約に調印する。
 同時に発表する「政治宣言」ではミサイル防衛協力も盛り込まれ「二十一世紀の米ロ協調」を前面に打ち出すことになる。
 さらに二十八日にはローマで開く北大西洋条約機構(NATO)とロシアの首脳会議に出席、新協議機関「NATOロシア理事会」の設立文書に調印、冷戦構造の終えんを再確認する。
 大統領は、これに先立つ二十二―二十三日にベルリンを訪問、シュレーダー・ドイツ首相と会談し、米欧関係を展望する演説を行う。二十六―二十七日には訪仏し、再選されたばかりのシラク大統領と会談。欧州で台頭する極右や反ユダヤ主義、中東問題も取り上げる。
 二十八日にはローマでベルルスコーニ・イタリア首相と会談するほか、ローマ法王を訪問し、米カトリック教会を揺るがす子供への性的虐待問題も話し合う見通しだ。(了)
2002/05/19 共同通信ニュース速報
最大の宗教危機、拡大続く 性的虐待で米カトリック


 米国社会を揺るがせているカトリック教会の聖職者による子供への性的虐待問題が次々に拡大している。これまでに教会責任者の地位を解任されたり辞職に追い込まれたりした神父は約百八十人、自殺者も二人出た。十三日には虐待被害者が神父を銃撃、重傷を負わせた。米メディアが連日伝える「米宗教史上、最大の危機」。教会側に再発防止に向けた強い意欲は感じられず、騒ぎが収まるのを待つ姿勢だけが目立つ。
 ▽公然の秘密
 妻帯が禁止されているカトリック教会では、聖職者が少年らと性的関係を持つ事件がしばしば起きているのが実態とされる。母子家庭が少なくない米国では神父が「父親代わり」になって信者の子供の相談相手になるケースが多く、時には家族旅行に同行するほど。
 「神父を一番信頼している」(ニューヨーク州の被害者の母親)子供は、神父に逆らえない。性的関係を強要された後、中には麻薬を注射されるなど「信じられないケース」(教会関係者)が続々と発覚した。
 こうした子供たちは大人になっても強いトラウマ(心の傷)にさいなまれている。スキャンダルに火がついたボストンでの性的虐待の中心人物で、今月二日に逮捕されたポール・シャンリー容疑者(71)を告発した二十四歳の青年は六―十三歳まで虐待された記憶に苦しみ続け、勤務先の米軍を除隊してしまった。
 ▽急増する信者
 プロテスタントが主流の米国だが、中南米からのヒスパニック系移民の激増を反映してカトリック信者が急増、米総人口の四分の一にまでなった。それだけに「神父による虐待」の社会的影響は大きく、信者からはタブー視されてきた「妻帯の是非」をめぐる議論が巻き起こりつつある。
 信者が求めているのは、長く問題を放置し事実上虐待を容認してきたボストン大司教のバーナード・ロー枢機卿ら教会トップの辞任と虐待した神父らの刑事責任追及。前者にはローマ法王庁の意向が強く反映されるが、法王ヨハネ・パウロ二世は高齢と健康問題で退位説もささやかれており、指導力発揮は難しい。
 教会側は来月テキサス州で開く米司教会総会で、虐待に関与した聖職者への処分を発表する見込み。だが、米紙ニューヨーク・タイムズの世論調査で米国民の83%が「処分は教会内部ではなく、司法当局の捜査に任せるべきである」と回答、教会の自浄能力に期待していないことが鮮明になっている。(ニューヨーク共同=伊藤英一)(了)
2002/05/18 共同通信ニュース速報
性的虐待疑惑の神父自殺 著名枢機卿の元側近


 【ニューヨーク17日共同】米コネティカット州のカトリック教会神父が十六日、療養中の病院で首をつって自殺しているのが発見された。聖職者による子供への性的虐待問題で被害者から告発されたのを苦にしたとみられる。
 一連の虐待問題で自殺した聖職者は二人目。著名な枢機卿の元側近だけに、関係者は衝撃を受けている。
 同州のビーティホーファー神父(64)は、二人の男性から「一九七○―八○年代にかけて虐待された」として告発され、先月二十九日に同州の教会責任者を辞職。その後、首都ワシントン郊外の宗教関係者専門の病院に入院していた。
 同州検察当局によると、神父についてはさらに別の八人が「虐待された」と告発、当局が本格捜査に乗り出したばかりだったという。(了)
2002/05/15 朝日新聞ニュース速報
神父銃撃の容疑者逮捕 過去の性的虐待に報復か

 米メリーランド州ボルティモアの警察は13日夜、カトリック教会の神父を銃撃し、重傷を負わせたとして、地元に住むドンテ・ストークス容疑者(26)を殺人未遂などの疑いで逮捕した。9年前に受けた性的虐待に対する報復とみられる。
 撃たれたのはモーリス・ブラックウェル神父(56)。容疑の青年は教会で聖書教室を受講していた14歳から17歳までの間、神父から何度も性的虐待を受けたと供述しているという。
 当時、警察に被害を訴えたが、捜査の結果、不問に付された。同神父は98年、別の少年に対するわいせつ行為の責任を問われて、教会責任者の要職を解かれた。
 米カトリック界では今年に入って、聖職者による長年の性犯罪が相次ぎ発覚。4月にはローマ法王が米教会の首脳を呼びつける事態に発展した。

2002/05/15 読売新聞ニュース速報
米で性的虐待被害者に元神父が撃たれ重傷


 【ニューヨーク14日=河野博子】米メリーランド州ボルティモア市で13日、カトリック教会の元神父(56)が自宅前でピストルで撃たれ、重傷を負った。警察は9年前まで性的虐待を受けていたという男を殺人未遂などの容疑で逮捕した。
 警察によると、逮捕されたのはドンティー・ストークス容疑者(26)で、事件から約6時間後に自首した。「元神父の姿を見かけ、話しかけたが、無視されたので撃った」としている。同容疑者は93年8月、「通っている教会の神父にこの3年間、性的虐待を受けている」と元神父を“告発”。刑事事件にはならなかったが、元神父は別の少年に性的関係を強要したことがわかり、4年前に神父としての職を解かれた。
2002/05/15 読売新聞ニュース速報
性的虐待の被害者、元神父を狙撃


 米ボルティモア市で13日、カトリック教会の元神父(56)が自宅前でピストルで撃たれ、重傷を負いました。
 警察は、性的虐待を受けていたという男(26)を逮捕しました。米国では神父の性的スキャンダルで揺れていますが被害者による傷害事件は初めてです。

2002/05/15 共同通信ニュース速報
神父を銃撃、26歳の男逮捕 性的虐待が背景、米に衝撃


 【ニューヨーク14日共同】米メリーランド州ボルティモアの警察当局は十四日、カトリック教会の神父を銃撃、重傷を負わせたとして殺人未遂の疑いなどでドンテ・ストークス容疑者(26)を逮捕したと発表した。
 事件は十三日午後、神父の自宅で発生。ストークス容疑者は九年前にモーリス・ブラックウェル神父から性的虐待を受けたために犯行に及んだと供述しているという。米カトリック教会を揺るがせている聖職者による子供への性的虐待問題が銃撃事件に発展したことで、全米は大きな衝撃を受けている。
 ストークス容疑者は一九九三年、ブラックウェル神父から虐待されていると警察に通報。この時は立件が見送られたが、九八年に別の未成年者との「不適切な関係」が教会の内部調査で発覚、神父はボルティモア大司教区における教会責任者の任を解かれていた。
 米国では今年に入って、ボストン大司教区などを中心に多数の少年が聖職者から性的虐待を受けていたことが判明。各地で聖職者が有罪判決を受けたり、多額の損害賠償を請求される訴訟などが相次ぎ、四月にはローマ法王ヨハネ・パウロ二世が米カトリック教会の指導者らを召喚する事態に発展した。(了)
2002/05/03 朝日新聞ニュース速報
米カトリック教会 性的虐待で元神父を逮捕


 米国のカトリック教会を揺るがす少年への性的虐待問題で2日、米捜査当局はボストン地区で神父をしていたポール・シャンリー容疑者(71)をカリフォルニア州サンディエゴの自宅で逮捕した。調べによると、同神父は83年、当時6歳だった信者の少年を性的に虐待し、以後8年間も性行為を強要したとされる。
2002/05/03 時事通信ニュース速報
渦中の神父を逮捕=聖職者の性的虐待問題−米


 【ロサンゼルス2日時事】米国各地のカトリック教会が聖職者による子供への性的虐待問題で揺れる中、元ボストン大司教区の神父ポール・シャンリー容疑者(71)が2日、少年に対する性的暴行容疑で、カリフォルニア州の自宅で捜査当局に逮捕された。
 同容疑者はボストンで起きた性的虐待問題の渦中にいた人物。被害者の男性(24)が子供だった1983年から90年にかけて、ボストン郊外の教会で繰り返し性的暴行を加えたり、関係を強要したりした疑いを持たれている。捜査当局は、立件対象となる被害者が今後増える可能性を示唆した。 
2002/04/29 共同通信ニュース速報
法王の対応に過半数が不満 子どもへの性的虐待問題


 【ニューヨーク28日共同】聖職者による子どもへの性的虐待問題で、米国民の56%は「法王ヨハネ・パウロ二世の対応はあいまい」と不満を感じていることが分かった。米誌ニューズウィーク最新号(二十九日発売)が世論調査結果として報じた。カトリック教徒でも57%が不満を感じていると回答した。
 ローマ法王庁は二十三日、バチカンで全米の枢機卿十三人らと法王との異例の特別会議を開催、「性的虐待は犯罪」とする見方を確認したが、事件を起こした聖職者の教会からの追放など明確な方針は決められなかった。
 同誌によると、法王によって「問題解決の方向性が示された」との回答は全体の26%、カトリック教徒でも30%にとどまった。調査は二十五、二十六の両日、成人千人を対象に電話で行われた。(了)
200/04/26 朝日新聞ニュース速報
カトリック聖職者の性的虐待、バチカンの対応鈍く


 米国でカトリック聖職者による子どもへの性的虐待が社会問題化し、バチカン(ローマ法王庁)は23、24の両日、米国の枢機卿全13人らを監督責任者として召喚し、対策会議を開いた。ヨハネ・パウロ2世は虐待を「犯罪」と断じ、「若者を傷つける者には聖職に仕える場所はない」と述べるなど、事態が教会の権威失墜につながりかねないとの危機感をにじませた。
 バチカンで記者会見に臨んだカストリジョン・オジョス枢機卿は先月21日、「性的虐待は現代文化の産物。性の解放が影響を与えている」などと、米国社会に事件の背景があるかのような発言をした。法王も今回のような明確な非難の言葉をなかなか述べようとせず、バチカンの対応の鈍さが米国世論の反発に拍車をかけた。
 召喚された米国の代表者は24日、ようやく虐待疑惑の聖職者を追放する方向性を確認した。しかし、具体的な対応策の話し合いは6月の定例の司教会議まで持ち越すことになった。
   ◇
 米ボストンでカトリックの元神父が1月、10歳の少年への性的虐待で禁固刑判決を受けた。この元神父が過去約30年間にわたり、130人以上の少年に性的虐待を加えてきた疑いが浮上。早くから疑惑に気づきながら、元神父を配置換えするだけで、疑惑解明と防止を怠ってきたカトリック教会に対する批判が高まった。フロリダ州でも司教が性的虐待を認めて辞任するなど不祥事は全米に拡大。虐待の被害者が教会に巨額の賠償を求める事態に。さらに、アイルランドやポーランドなどでもカトリックの聖職者による虐待疑惑が明るみに出た。

2002/04/26 読売新聞ニュース速報 (画像 524KB)
神父の性的虐待醜聞、バチカンは対策先送り


 米国内で起きた聖職者による子供への性的虐待問題を協議するためバチカン(ローマ法王庁)が米国のカトリック教会指導者を召喚して開催していた特別会議は24日、神父志願者に対する適性基準の見直しなどをうたったコミュニケを採択して閉会した。しかし、具体的対策は6月の米司教会議に先送りされるなど、ローマ・カトリック教会を揺るがす問題の根源には迫れずに終わった。(バチカン市国 秦野 るり子)
 特別会議は、米国で次々に明るみに出た神父による子供への性的虐待事件を巡る異例のもので、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世も出席して2日間、開かれた。
 時間を延長して24日夜まで開かれた会議で採択されたコミュニケは、「未成年者に対する性的虐待は、社会的犯罪であるだけでなく、神の目にも恐ろしい罪である」ことを確認、未成年者への性的虐待を繰り返し行ったり、子供や若者の安全を脅かしかねない聖職者の教会職をはく奪する特別な手続きを6月の米司教会議に提案すると約束した。
 しかし、ローマ法王は会議冒頭で、「教会内には、子供を虐待するような者の居場所はない」と述べ、一度でも虐待すれば教会職はく奪、という考えを示していたが、コミュニケでは明文化できずに終わった。「悔い改める者を許す」というカトリックの教えの根幹に触れかねないものであり、聖職者への処罰を定めた教会法との整合性を求められるという難しい問題をはらむからである。
 一方、一連のスキャンダルを通じて、ヨハネ・パウロ2世が率いる教会の「性」に関する保守的な姿勢そのものも問われたが、コミュニケでは、全聖職者を対象に妻帯を禁じ、禁欲を求める「独身性」を堅持することが再確認された。
 キリスト教世界では、東方正教会が高位聖職者などを除き妻帯を許すなど、聖職者でも結婚できるとする教会がほとんどであるのに対し、ローマ・カトリック教会は全聖職者に独身性を求めている。このため、カトリック神父による性的虐待が米国だけで数千件も報告されると、米マスコミは「禁欲を求められることの心理的圧力」などが異常な性行動の要因の一つとして指摘していた。
 性的虐待は欧州などでも起きている。今回の会議でも当初は、「世界的な問題」(グレゴリー米司教協議会会長)と認めながら、最終的には、虐待者に対する具体的措置を米国のカトリック教会のみに委ねたわけで、米国内問題にわい小化してしまった感もある。
 10億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会が、全面的に信頼を回復するにはさらに時間がかかりそうだ。
2002/04/25 共同通信ニュース速報
米司教会が謝罪、処分も 子どもへの性的虐待で声明


 【ローマ24日共同】米国のカトリック教会を揺るがしている聖職者による子どもの性的虐待で、異例の特別会議を開いていたローマ法王庁は二十四日、被害を未然に防げなかったことを深く謝罪する米司教会の声明を発表。また裁判によって聖職はく奪を含む厳しい処分をすることを六月の米司教会総会で提案する方針を明らかにした。
 性的虐待はバチカンが直面している最大のスキャンダルで、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世はカトリック教会の暗部に厳正に対処する方針を示唆していた。
 同日会見した米司教会のグレゴリー会長やワシントンのマカリック枢機卿らが米国の六千三百万人のカトリック信者と神父に対し教会を不祥事から守れなかったことを謝罪。
 子どもに対する明らかな性的虐待行為があり、繰り返された場合は教会法で裁判し、聖職はく奪など厳しい処分を六月のテキサス州ダラスでの司教会総会で採択することを決めたと明らかにした。また「苦痛と恥辱の十字架」を背負うことになった神父たちには米司教会が励ましの「書簡」を発表した。
 さらに再発防止のため法王庁が子どもへの性的虐待防止へ内部規定をつくり、神父の養成でもモラル強化に努めるという。
 法王は特別会議に米国人枢機卿十三人や米司教会指導者を召喚、二日間の協議で「犯罪であることに間違いない」と厳しく非難していた。(了)
2002/04/24 読売新聞ニュース速報
全米に激震、相次ぐ神父の性的虐待スキャンダル


 米国のカトリック教会が、神父が少年や少女にわいせつ行為をはたらいたりレイプに及ぶなどの「性的虐待スキャンダル」で揺れている。各地で被害者が名乗り出て聖職者が解任されたり辞任し、米検察当局も刑事事件としての立件に動き出した。教会側が問題に気づきながら、何度も教区を異動させ、被害が拡大したケースも目立ち、組織としての教会の責任を問う声は高まるばかり。ついに、米国の13人の枢機卿全員がローマ法王に召喚される前代未聞の事態となった。(米マサチューセッツ州ボストンで、河野博子)
 ボストン大司教区ジョン・ゲーガン元神父をめぐり、米紙ボストン・グローブが今年1月掲載した特集記事が発端だった。大司教区の内部文書に基づき、教会側が1984年から元神父の「性的虐待歴」を把握しながら、問題が知られていない教区に次々と異動させていたことが暴露されたからだ。同神父は今年2月に児童虐待の罪で禁固9年の判決を受けたが、問題は一挙に、カトリック教会そのものの姿勢を問うスキャンダルに発展した。
 元神父“告発”に最初に立ち上がったボストン市のエリザベス・リオスさん(38)は、1994年12月の出来事を忘れられない。当時10、9、7歳と3人の男の子を抱え、母子家庭だったリオスさんの家には、2年ほど前から元神父が出入りしていた。「ゲーガン神父からの電話に出たがらない息子たちをしかったところ、いつも局部をさわられたりしている、と話し始めた。長男が自殺を図った時、相談に乗ってもらって以来信頼していたのに、裏切られた思いだった」
 リオスさんは、地元ボストン市のミッチェル・ガラベディアン弁護士(50)に相談。95年、元神父と大司教区を相手取り、民事の損害賠償請求訴訟を起こした。報道されるたびに被害者が現れ、同弁護士が代理人となって起こした同様の訴訟は、計118件。そのうちの1人、電気設備作業員パトリック・マクソーレーさん(27)の場合、テレビの報道を見て、「人を信じられない奇妙な感じにおそわれ、精神的に不安定になるたび自分でも原因がわからなかった。記憶の底に葬り去った出来事がトラウマ(心的外傷)になっていることに気づいた」。12歳の夏、父親が亡くなった直後、お悔やみに現れた元神父にアイスクリーム店に連れ出され、車の中で半ズボンの中に手を入れられた、という。
 今年に入って全米各地で名指しで性的虐待を指摘された神父は、ニューズウィーク誌によると、約2000人。フロリダ大司教区では3月、パームビーチの大司教が、27年前の神学校校長時代、性的関係を強要された元神学生(40)が名乗り出て、辞任に追い込まれた。
 ニューヨーク、ボストンでは、大司教区が内部文書を地区検事に任意提出。検察側が、立件の可能性を探っている。
 なぜ、カトリック教会に、性的虐待を働く神父が多いのか。妻帯の禁止という原則と関係があるのか。「性的問題に悩み、解決できない人間、あるいはノーマルな性的関係を持てない人たちが、隠れみのとして神父になることがある」(ジーン・アベル・行動医学研究所長)との指摘もある。
 米国のカトリック教徒は、約6200万人と、人口の約22%を占める。ガラベディアン弁護士は「経済的に恵まれない、父親のいない子供が、神様に1番近いとされる神父のえじきになる悲劇は、もう終わりにしてほしい」と訴える。
 ◆バチカン、米教会指導者を召喚◆
 【ローマ23日=秦野るり子】バチカン(ローマ法王庁)は23日、米国のカトリック教会指導者をバチカンに召喚し、米国内で起きた聖職者による子どもへの性的虐待に関する特別会議を2日間の日程で開始した。会議では、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が、米国での一連の事件について、「深く悲嘆した」と表明。「教会だけでなく全社会にかかわる深刻な危機の兆候である」として、「カトリック教会全体を緊急に浄化する」ことの必要性を訴えた。
 ローマ法王が直接、スキャンダル対応の指揮を執るのは極めて異例。

2002/04/23 共同通信ニュース速報
法王が「犯罪」と非難 子ども性的虐待で特別会議


 【ローマ23日共同】ローマ法王庁は二十三日、米国のカトリック教会を揺るがしている聖職者の子どもへの性的虐待をめぐる特別会議を開き、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は「犯罪であることに間違いなく、教会にはこうした問題のある聖職者がいる場所はない」と厳しく非難した。
 今回の特別会議は、法王が米国人枢機卿十三人や米司教会のウィルトン・グレゴリー会長らを法王庁に召喚して開いたもので、法王のほか法王庁当局者も含め計二十五人が出席。米国の枢機卿ら全員が現状と反省を報告した。
 会議は教会の失った「威信の回復」を主眼とした危機対応的なものとみられていたが、法王の立場表明で厳しい措置が取られる可能性もある。会議は二日間の日程で、二十四日に法王の判断が出るとみられる。
 子どもへの性的虐待は米カトリック教会内の見過ごせないスキャンダルとして、有力教区であるボストンで表面化。同教区責任者であるバーナード・ロー大司教の当事者に対する処分が甘すぎるとして、米国内で批判が高まり、辞職すべきとの声も一部で出ている。(了)

2002/04/23 時事通信ニュース速報
バチカンが異例の特別会議=米教会の性的虐待疑惑で


 【ジュネーブ23日時事】ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は23日、米国各地のカトリック教会で聖職者が子どもに対して性的虐待を行ったとの疑惑が相次いで発覚したのを受け、ボストン、ニューヨークなどにいる枢機卿13人を集めた異例の特別会議をローマ法王庁で開いた。会議は24日に終了する。
 法王は今回の疑惑について、「米国カトリック教会全体の名誉を汚すことになってはならない。性的虐待は神の前での明らかな罪であり、教会の中にこの罪を犯した者がいる場所はない」と述べ、性的虐待が疑われている聖職者に対して厳しい姿勢で臨む考えを強調した。

2002/04/23 読売新聞ニュース速報
米教会が性的スキャンダで揺れる


 米のカトリック教会が、神父による少年や少女に対する「性的虐待スキャンダル」で揺れ、13人いる枢機卿のうち8人がローマ法王に召喚される前例未聞の事態となっています。
 解任や辞任した神父もおり、検察当局は事件としての立件に動き出しました。

2002/04/21 共同通信ニュース速報
NY大司教が初めて謝罪 子どもへの性的虐待問題で


 【ニューヨーク20日共同】米カトリック教会の最高指導者の一人、イーガン・ニューヨーク大司教(枢機卿)は二十日、聖職者による子どもへの性的虐待の問題について「聖職者の異動や被害者支援で間違いがあったとすれば深くおわびしたい」との信者への書簡を発表、事件が深刻化した後、初めて公式に遺憾の意を表明した。
 ローマからの報道によると、法王ヨハネ・パウロ二世も同日、訴えがあれば厳重に調査するよう命じた。法王は直接、米教会のスキャンダルに言及していないが、これほど率直に問題を指摘したのは初めてという。
 二十三、二十四の両日には米国の十三人の枢機卿と司教会議代表が法王庁側とこの問題を協議する予定で、カトリック全体の問題に拡大している。
 イーガン大司教は前任地のブリッジポート司教(コネティカット州)時代に、管轄下の神父らによる子どもへの性的虐待の問題を知りながら配置転換などを行わず、教会内部で秘密に解決しようとした対応が批判を受けていた。
 この問題はことし一月、ボストン大司教区の神父の事件が発覚したことをきっかけに、全米でほぼ連日のように告発が相次ぎ、信仰を揺るがす事件に発展している。(了)

2002/04/17 時事通信ニュース速報
米カトリック教会が大揺れ=性的スキャンダル噴出、法王庁介入

 【ニューヨーク17日時事】米国各地の教会で、聖職者が子供に性的虐待を行ったとの疑惑が相次いで発覚、ローマ・カトリック教会が揺れている。事態を見かねたローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、米国の枢機卿13人を呼び集めた特別会議を来週、ローマで開くことを決め、異例の介入に乗り出した。
 事の発端は、10歳の子供に対する性的いたずらで有罪になったマサチューセッツ州ボストン大司教区の神父(66)の事件。この神父が約30年間で130人以上の子供に性的虐待を加えていたことが明るみに出たことから、指導層が適切な措置を取らなかったとの疑惑が今年1月に噴出した。
 ボストンの事例に触発され、虐待の犠牲者が告発に踏み切ったため、疑惑はニューヨークやペンシルベニア、カリフォルニア、フロリダなどに飛び火。各大司教区で過去の事例にさかのぼり、司教や神父を除名処分にする例が相次いでいる。 
2002/04/16 共同通信ニュース速報
法王が米枢機卿らを召喚 子どもの性的虐待で

 【ローマ15日共同】ローマ法王庁(バチカン)当局者は十五日、米カトリック教会を揺るがしている宗教者の、子どもに対する性的虐待事件で、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が米司教会会長や枢機卿ら米カトリック教会の指導者を来週初め、ローマに呼び異例の協議を行うことを明らかにした。
 このスキャンダルは米カトリック教会の有力教区であるボストンで表面化、宗教界のモラルを問うものとして米国内で大きな論議を呼んでいる。また同教区のバーナード・ロー大司教の当事者に対する対応をめぐり、責任問題にまで発展、バチカンとしても放置できない事態となっている。
 ローマ法王は以前から、子どもに対する性的虐待の根絶を誓っており、協議では厳しい対応がとられる可能性もある。(了)
2002/03/16 共同通信ニュース速報
「独身の誓い」の是非問う 新たな波紋、大司教区の機関紙

 【ニューヨーク15日共同】米ローマ・カトリック教会を揺るがしている聖職者の児童に対する性的虐待事件に関連して、十五日付のボストン大司教区の機関紙が神父らの「独身の誓い」の是非を自ら問い掛ける論説を掲載し、新たな波紋を広げている。
 キリスト教各派ではプロテスタント、英国教会などが妻帯を容認しているが、カトリック教会では生涯独身の誓いを立てることが神父ら聖職者の条件。論説は内部改革の兆しとして注目される。
 筆者はボストン大司教のバーナード・ロー枢機卿に近い神父という。論説は、「独身の誓い」を選択制とすれば児童への性的いたずらのようなスキャンダルは少なくなるかどうかを考えねばならない、などと問題提起している。
 ボストン大司教区は信者二百万人。ある神父がボストン周辺で三十五年間にわたって子どもに性的いたずらをしていたことが暴露されたことを契機に、米各地で同様のスキャンダルが噴出している。(了)
2002/03/12 共同通信ニュース速報
米カトリック教会大揺れ 神父の性的虐待の続発で

 【ニューヨーク11日共同】成人信者だけで五百万人を超える米国のカトリック教会が揺れている。東部ボストン大司教区で発覚した元神父による少年の性的虐待事件を契機に、各地で同様の事件が次々に暴露されているためだ。
 発端となったボストンの元神父(66)は先月、禁固九―十年の有罪判決を受けた。フロリダ州パームビーチでも八日、司教(63)が二十五年前に教会学校の生徒に性的虐待をしたことを認め、辞任した。
 さらにロサンゼルス、セントルイス、ピッツバーグなどで、性的虐待の疑惑のある神父が大量に「配置換え」になった。
 従来、神父の性的不祥事を秘密裏に処理してきたカトリック教会も、内外の批判を受けて方針を転換。ボストンのバーナード・ロー大司教は公式の場で謝罪するとともに「聖職者による性虐待は絶対に許さない」との声明を出し、警察当局に八十人以上の問題神父の名前を通報するなどの是正措置を取った。
 しかし「たるの中に腐ったリンゴが見つかったのではなく、たる自体が問題だ」(ノートルダム大神学部リチャード・マクベイン教授)と、教会のあり方そのものを問う指摘も出始め、教会側に自己改革を迫る声は今後、一段と強まりそうだ。(了)
2002/03/07 共同通信ニュース速報
大司教区が39億円支払い 元神父の性虐待が和解へ

 【ニューヨーク6日共同】少年に性的虐待をしたとして被害者八十六人から損害賠償訴訟を起こされている元神父の事件をめぐり、米カトリック教会ボストン大司教区は総額三千万ドル(約三十九億円)を被害者に支払うことで和解する見通しになった。
 米紙ボストン・グローブなどが六日報じた。
 元神父ジョン・ゲーガン被告(66)は一九九五年まで三十五年間にわたりボストン周辺の教会で司祭を務めていたが、教会学校などでの男の子に対する性的虐待が問題とされていた。先月には禁固九―十年の有罪判決を受けている。
 大司教区は被害者百人にすでに千五百万ドルを和解金として支払っており、一人の神父が起こした事件の和解金額としては最高額に匹敵する。
 ボストン大司教区ではゲーガン被告のほかにも、児童への性的虐待を行った神父の存在が指摘され、同司教区は疑いのある十人を異動。九十人の神父の名前を検察当局に報告しているとされる。
 アイルランド系住民の多いボストンは米国内でもカトリック教会の勢力が強い地域で、事件は大きな衝撃を与えている。(了)


GOSPELjapan 世界キリスト教情報

2001年4月23日(月) 第540信(週刊総合版)

◎「聖職者らは全員調査受けよ」
=幼児性的虐待で英カトリック教会報告書=


 【CJC=東京】ローマ・カトリック教会の聖職者、スタッフなどは全員、幼児性的虐待の容疑をはらすために警察の調査を受けるべきであり、教会は虐待に関する申し立てをもみ消してはならない、とする報告が四月十七日、ロンドンで発表された。これは教会の委嘱によりロード・ノーラン前控訴裁判事を長とする委員会がまとめたもの。「我々はイングランドとウェールズのカトリック教会が幼児虐待防止とそれへの応答に関し最良の実例となるべきだと信じる」とノーラン委員長は語っている。

 一九九五年から九九年の間に、イングランドとウェールズのカトリック聖職者五千六百人のうち二十一人が幼児を対象にした犯罪で有罪とされ、大司教二人が小児愛司祭の処置にからむ論議に巻き込まれている。□


2001年3月26日(月) 第536信(週刊総合版)

◎司祭・宣教師が修道女を性的虐待
=バチカンが米など二十三国の例を認める=


 【CJC=東京】ロイター通信によると、バチカン(ローマ教皇庁)は三月二十日、司祭・宣教師の中に修道女に性行為を強要、中には強姦を犯したり、妊娠中絶を強いた例があるという破滅的な報告があることを認めた。ローマの新聞レプブリカが報じたもので、避妊薬の服用を強いられた修道女もいると言う。
 バチカンは問題のある地域は限定されていると言うものの、報告が指摘した二十三の国の中には米、ブラジル、フィリピン、インド、アイルランド、イタリアが含まれている。

2000/8/28 No.506

◎カナダ聖公会がスタッフ削減迫られる
=性的虐待問題で多数の訴訟に直面=


 【トロント=ENI・CJC】カナダ聖公会(ACC)は、自ら運営している学校で肉体的、性的虐待があったとして三百五十件以上の訴訟に直面している。そのためスタッフ削減を含む支出予算の見直しも必至だ。
 同派総会と全部で三十ある教区の内の八教区が被告とされている。カナダ連邦政府の委託を受けて教会が運営している地域学校(レジデンシャル・スクール)で先住民が子供時代に文化的、肉体的、性的に虐待を受けたという。
1998/12/07 No.418

◎教会『民主化』の動きにクギさす
=「世論調査で真理は定まらぬ」と教皇=


 【CJC=東京】ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が、オーストリアの司教たちとの定期的な会見で、カトリック教会の「民主化」を否定し、真理は「世論調査や民主的な手段」によってもたらされるものではありえないと語った。教皇は、真理は「下からの人」によって決められるものではないと述べ、信徒は聖職者をそれなしでも教会がやって行ける「時代遅れのモデル」と考えるべきではないと付け加えた。
 オーストリアでは、性にからむスキャンダルと『我らが教会』と称するグループからの教会内部の改革要求に苦慮している。署名も数十万人分が集まり、司教の中にも支持する動きがある。
 ハンス・ハーマン・グロー司教の少年に対する性的虐待スキャンダルにより、バチカン(ローマ教皇庁)は事件の発覚後、同司教の役職を剥奪したが、バチカンの措置に疑問を抱く司教もいる。オーストリアのカトリック信者は約八百万。そのうち約二〇%が教会に通い、また年間約四万人が同教会を去っている。
1998/7/20 No.399

◎バチカンが小児愛司祭に『有罪』
=「聖職には叙階されなかった」扱い=


 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)はルドルフ・コス司祭(53)を 小児愛者であることを理由に一般信徒の地位とし、教会の宣教の業に参画するこ とを差し止めた。「師」「神父」という称号も使えない。米カトリック教会テキ サス州ダラス教区の要請に応えたものだが、聖職叙階を無効にするのではなく、 正当には叙階されなかったとする特別措置。
 コス氏はダラス地域の諸教会で一九八七年から九二年にわたって侍者の少年四 人に千三百回も性的虐待を続けていたとして終身刑の判決を受け服役している。
 ワシントン・ポスト紙は七月十一日、ダラスの司祭が少年奉仕者八人に対して 性的虐待を続けていたとして損害賠償を請求された訴訟で、教区が少年側に二千 三百万ドル(約三十二億円)を支払うことで和解が成立したと伝えた。
 カトリック司祭による未成年者への性的虐待は米国で続発しており、同紙によ ると一九八〇年以降だけでも二百人以上の司祭が投獄されている。


1996/09/22 No.357

★インド・ビハール州ドムカで宣教にあたっていた、カトリックイエズス会のS ・クリストダス神父(42)が、高校生を性的虐待したとの容疑で、生徒たちに 公開の場所でむち打たれ、裸にされて約五キロ、街路を歩かされた。インド司教 会議は法的措置が取られるよう連邦政府に抗議、同神父は警察の保護下に置かれた。(UCAN0917)
1996/08/04 No.350

◎米とアイルランドで児童虐待
=司祭犯罪でカトリック教会あやまる=


 【ジュネーブ=ENI・CJC】児童を性的虐待の対象にしたということで、米国とアイルランドで訴訟が起こされ、カトリック教会への批判が高まっている。
 ダブリンでは七月二十五日、ブレンダン・スマイス神父(71)が三十六年間に性的虐待を七十四回行ったとして禁固十二年の判決を受けた。パリ発行の英字紙『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』は、この事件を「圧倒的にカトリックが優勢な国の歴史で司祭がらみではもっともスキャンダラス」と報じた。
 米国では七月二十四日、ルドルフ・コス元神父(52)による児童虐待の被害者に一億千九百万ドル(約百三十七億円)を支払えとの命令がダラス司教区に出された。九二年まで十一年間にわたり聖壇侍者十一人に虐待を加えた証拠が多数あったのに、教会がそれを見過ごしていたことが理由にされている。教区は控訴の構えだが、シカゴに本拠を置く、聖職者による性的虐待の被害者を支援するグループの主宰者トム・エコノムス神父は『ダラス・モーニング・ニューズ』紙に今後、教会を相手に起こされる訴訟での弁償請求額は総額で十億ドル(約千百五十億円)を超えようと語っている。
 両国の教会は聖職者が引き起こした被害について謝り、今後類似の犯罪防止のための手段をすでに講じたことを明らかにした。
 アイルランドの司教はすでに処理基準を定めている。また被害者救済のための電話相談窓口を七月二十六日に開設した。
 スマイス神父が属しているノルバーティン修道会は“児童に対する一連の重大な犯罪に”深い遺憾の意を表明した。
 ダラスのチャールズ・グラーマン司教は、七月二十七日の特別ミサで「あなたがた一人一人に深く謝罪する」と参列した犠牲者十人と、その後に自殺したジェイ・レンバーガーさんの遺族に語った。
 ただ、他の十人はミサには出て来なかった。弁償請求訴訟で、教会側が強硬姿勢だったのを不満としたものという。


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